チチの創作昔話
寝室に入って電気を消した後、寝る前に、
昔話や童話などを、語り聞かせています。
寝る前の儀式は、1娘がまだ小さい頃は、膝で絵本読みでした。
子どもが増えると、みんなそれぞれ本を持ってくるようになり、
1人1冊で済まないときもあって、時間がかかるようになったので、
今では、ハハが、うろ覚えのお話を、語るようになりました。
ももたろうや親指姫、ありとキリギリスなどが、定番です。
ハハの語りは、真面目に物語を進めます。
うろ覚えではあっても、本で読んだままを、きっちり。
「今日は、眠いから、お話はなしね」
と言うと
「え~、『あーんあん』でいいから、お話してよぉ」
と、言われます。
3娘でさえ、「『あーんあん』して」と、
もう「あーんあん」は、私と声を揃えて語れます。
チチは、週の半分以上は寝るときにいないのですが、
時々一緒だと、子どものリクエストでチチが語ります。
チチは、昔話などは、あまり覚えていないようで、
語るお話は、けっこうめちゃくちゃで、子ども達は、だ~いすき♪
あるときは、タイトルが「一寸桃太郎」となり、
小さく生まれた一寸桃太郎が、犬猿雉をお供に京へ上り、
鬼退治で大きくなるという、一寸法師と桃太郎の合体話。
あるときは「浦島太郎」なんだけど、助けたカメはUFOで、
竜宮城は宇宙にあるという設定で、相対性理論まで、ちょぴっと顔を出します。
鬼が主役の「桃太郎性悪物語」や「かぐや姫は宇宙人」など、
ハハも、ニヤニヤしながら聞いてしまいます。
「どんなお話だっけ?」
と、トボケながら、子ども達から
「ちがうよ、こういうお話なんだよ」
と、教えてもらって「すずめの御宿」を、結局、子ども達に語ってもらったり。
ハハには、義務になってしまっているお話も、
チチは、みんなを楽しませようと思ってるのが、えらいわ~、なんて感心しちゃいます。
こどもって、物語の内容じゃなくて、
『親にお話してもらうこと』が、好きなんですね~