2004年7月10日暇こそ好奇心の出発点(日経7/9夕刊より)
うちは日経新聞を購読しているのですが、その中で面白い記事がありました。
9/7の夕刊10面です。
学校の先生が書いている記事で、
当日は「博物館見学」の様子でした。
某高校では、1年生対象に、
朝9時半から13時までの博物館実習を行うそうです。
きちんと見て回れば1日がかりでも、興味の無い生徒には面倒なだけ。
「博物館で1日もつのですか?」と言われるらしい。
でも「暇に飽きるまでの時間が必要なんです」というのがその先生の持論。
当日は、9時半集合と伝えていても、遅刻が多く10時近くになる。
入館しても一部の生徒は見学せず、
休息コーナーでおしゃべり、メール、化粧が始まる。
でも無理に見学に追い出したりせずに放っておく。
お昼のお弁当を食べてしまうと、
暇していることに飽きて「先生、飽きた」と言い出す。
そこで「飽きたならあちこち見て来い」と促すと
ここにいてもしかたないと展示フロアに入って行く。
3時に一人ひとりのレポートを点検して、
記載してある生徒は帰すが、不十分だと残される。
始めはサボっていた生徒の中には
「面白かった、また来たい」という生徒が出てくるらしい。
「こんなゆとり教育もあっていいと思う。」と記事は結ばれていました。
効率一辺倒でなく強制でもなく、(仕方なくでも)自ら行動すること、
それを待つことの大切さですね。
これが「見守り」なのかな。
日々の生活では「すぐ、早く、きちんとやって」と半ば怒りながら、
子どもたちを促してしまうけれど、
そうやって親の都合を押し付けてばかりでは、自主性なんて育たないかもね。